GALLERY
当旅館は、歴史的な本陣を改装して生まれ変わった特別な宿です。ギャラリーでは江戸時代に実際に使用されていた所蔵品を展示しており、 その時代の貴重な文化や生活様式を感じられる場となっています。伝統と地域文化が紡いだ歴史をお楽しみください。
COLLECTION
本陣の利用者の名前や下賜金、その日その日に草津宿を通行した主な人物から、奉公人の給金まで、代々の当主が記した記録です。 元禄5年(1692)から明治7年(1874)に至るまでの183年間分、計181冊が残されています。
本陣に誰が休泊しているのか知らせるための札で、本陣の表門脇や、宿場の入口に掲示しました。 草津宿本陣には木製関札約460枚、紙製関札約2900枚が残されています。
江戸時代の京都の儒学者、皆川淇園みながわきえん(1735~1807)の書。 向上段の間に設えられています。
岸派の二代目岩岱によるもの。 中国唐代中期の高僧、拾得と寒山二人から取材し、描かれています。住居部に設えられていました。
平戸藩主・松浦煕ひろむから、親交のあった本陣当主に贈られた、12点の白磁の煎茶椀。 「贈草駅三少庵主人 平戸城主自書」(草津宿・三少庵の主人に贈る 平戸城主が自ら記す)と染付られており、本陣当主と利用者の交流の様子がうかがえます。
明治天皇は6回の草津通行のうち、この本陣で5回休泊しており、そのうち2回目の行幸時に使ったとされる調度品が多数残されています。
皇女和宮は、文久元年(1861)14代将軍徳川家茂に嫁ぐため京を発ち、10月22日に草津宿本陣で昼食休憩を取りました。 当時の記録に見られる献立を再現しました。